2025年11月4日、中国・北京市にて、日中韓協力事務局(TCS)は第1回日中韓知財(IP)スタートアップキャンプ(TIPSC)「知的財産権に関する日中韓協力の強化」の開幕式を開催しました。本キャンプは、中国知的財産権研修センター(CIPTC)が共同開催し、独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)と韓国国際特許研修部(IIPTI)が協力しました。「知的相乗効果 - 未来に向けたイノベーション」をテーマとする本キャンプは、第9回日中韓サミットの共同宣言を実行に移し、日中韓IP協力の10か年ビジョンを推進するための重要なステップとなります。
開幕式には、李熙燮(イ・ヒソプ)TCS事務局長、盛莉・中国国家知識産権局(CNIPA)国際合作司長に加え、政府高官、専門家、オブザーバーなど、日中韓三国の代表者が出席しました。
李TCS事務局長は開会の挨拶で、人工知能の急速な発展を受け、知的財産権を取り巻く環境が変化しつつあり、AI生成コンテンツの所有権やアルゴリズム関連特許の範囲など、新たな課題が生じていると指摘しました。また、日中韓のIP規制当局における信頼と協力を促進するにあたり、日中韓特許庁長官会合(TRIPO)が今後も重要性を増すことを強調したほか、TIPSCが実践的かつ青少年中心のプラットフォームとして、将来のイノベーター育成に役立つことを期待すると述べました。参加者に対しては「協調的な競争」に加わることで、互いに支え合いながら日中韓三国の産業における相互発展を後押しするよう呼びかけました。さらに開会式の後、李TCS事務局長は、中国知財ニュースによるインタビューを受けました。
劉剣・CIPTCセンター長は、共同開催者を代表した挨拶の中で、2001年から続く日中韓三国のIP当局による協力関係が、キャンプの基盤を構築する役割を果たしたことを強調しました。また、第9回日中韓サミットの共同宣言と10か年ビジョンが、とりわけ最新テクノロジー分野における日中韓三国のIP協力を方向付けたことに触れ、この取り組みを成功に導いたTCSの協力に謝意を表しました。
岡山太一郎JETRO北京事務所知的財産権部長は、イノベーションは新たな組み合わせを創造することで生み出されると述べ、とりわけAIやIPに関する本キャンプの専門的な講演や参加者による交流に対する期待を示しました。廉弘益(ヨム・ホンイク)韓国知的財産処副処長も発言の中で、文化的背景が異なる中、日中韓三国は共通の目標に向け「創造的なアイデアを通じてより良い世界を作り上げている」と述べました。






